噂の中の彼女の噂
インスタレーション/2006/5x6x3(m)/ミクストメディア/シリコン、アクリル、プラスティック、アクリル絵の具、水彩絵の具鏡、塗料、ガラス
伝説や物語の中の美女や悪女といった、超越した女性達は、人々がそのようであってほしい、と欲望することによって生まれる。とりわけて残酷であったり、殺されるほどに美しかったりと、彼女たちは実に目まぐるしい役柄を与えられる。人々の噂(=欲望)の象徴として残っているテキストと、その背景をも含め物語りや伝説からインスパイアされたオブジェをシリーズとして制作している。
「よみて見たれば、九十九夜なり、今は一夜よ、嬉しやとて待つ日になりぬ、
急ぎて行かん、姿は如何に。」(卒塔婆小町)
「東の海に蓬莱といふ山あるなり。それに白銀を根とし、白玉を實として立てる木あり。それを一枝折りて給はらん。」
(竹取物語)

「私はある女王様の思慮のない言葉を憶えている。
『パンがないなら代わりにケーキを食べればいいでしょう。』」(ルソー「告白」)